在宅でベランダ喫煙が増加! 対策を大和教授が解説
昔よりは減っていたはずの“ホタル族”、しかし在宅勤務で増えているところもあるようです。
大和浩教授が、医学紙の取材に答えています。
在宅勤務で増えるベランダ喫煙~ウィズコロナ時代のタバコ(産業医科大学産業生態科学研究所 大和浩教授)~
=『時事メディカル』2022/12/06 05:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 大和教授は「喫煙室は密閉、密接、密集で3密の上、タバコ由来の有害物質が高濃度で充満しています。会話やせきで発生したウイルスを含むマイクロ飛沫(ひまつ)が長時間浮遊しています」と説明……「コロナを機に閉鎖している喫煙室は廃止しましょう」と呼び掛ける”
“ 屋外の喫煙コーナーも密接、密集の「2密」で、感染の危険性がある。「自身の感染予防・重症化予防のために禁煙を勧めます」”
“ 職場では勤務時間内は喫煙できない、あるいは喫煙室に限り吸える状況だが、在宅勤務をすると、「自宅では比較的自由に吸えるため、喫煙量が増えた人もいます」”
“2000人を対象に行った調査(2021年3月)によると、喫煙者の18%が「コロナ禍で喫煙本数や喫煙量が増えた」、非喫煙者の10.6%が「同居人の喫煙による受動喫煙が増えた」”
“「キッチン換気扇の下で喫煙する人がいますが、全ての煙が排気されるわけではない。ベランダで喫煙しても、煙はサッシの隙間からリビングに流れ込んできます」”
“ 大和教授らは、集合住宅のベランダ喫煙が周囲に及ぼす影響を調べ……隣室のベランダと上階のベランダに煙が広がった後、窓からそれぞれの室内に入り、タバコの燃焼による微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が高くなることを確認……「少なく見積もっても風下25メートル以内で受動喫煙は起こります。敏感な人なら40メートル先のタバコ臭も感じますよ」”
“ 改正健康増進法(20年施行)で、吸う人は周囲に受動喫煙が生じないよう配慮することが求められている。大和教授は「受動喫煙をなくす唯一の方法は吸える場所をなくし、禁煙外来に通いタバコをやめることです」と提言している”
記事にある教授の測定は以下の画像。『STOP受動喫煙 新聞』26号に掲載しています。また同様の実験の別の画像・解説を32号にあります。
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