各地で「路上喫煙」禁止が増えています ~ 広島県福山市・条例改定に

 地方都市でも、受動喫煙撲滅が進んでいます。最新の例、今回は広島県の福山市、路上喫煙とポイ捨ての禁止の条例化です。

 福山市といえば、東京に続いてすぐに「子どもを受動喫煙から守る条例」を制定させた、先進的な自治体です。(→末尾に関連リンクを記載。)

 福山駅周辺に路上喫煙・ぽい捨て禁止区域 2万円以下の過料徴収
  =『中國新聞デジタル』2021/11/18 7:58=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ 福山市は来年4月から、JR福山駅周辺で路上喫煙やごみのぽい捨てをした人に対し、2万円以下の過料を可能にする規定を設ける方針を固めた……30日に開会予定の市議会定例会に関連条例の改正案を提出する見通し”

“区域内で特に喫煙が目立ち、改善が進まない場所があれば、過料を科すことができる特別制限区域に設定する……徴収する金額は特別制限区域を指定する際に決める。同区域内で喫煙し、注意されてもやめない人を対象にする方針”

“ 加えて市は、市民に対して市全域路上喫煙をしない責務を課す。事業者には啓発や地域清掃への協力を求める”

“駅前……に10月、仮設の喫煙所を設置……吸える場所を定めることで、路上での受動喫煙などを防ぐ効果を検証していく”

“県内では広島市や三原市が違反者への過料を可能とする規定を設けている。広島市は条例で2万円以下の過料を科す規定を定め、実際には千円を徴収している”

 記事の冒頭文では、罰則金(過料)をとる対象は、路上喫煙等を「した人」としていますが、その後の文では「注意されてもやめない人を対象」と書かれています。あとのほうが正しいのでしょうが、つまり、注意されて消せば徴収はなしという条例でよくあるパターンです。効果が弱い場合もありますが(船橋市はそのため即徴収に改正、末尾既報)、これでも意味はあるでしょう。さらに発展することに期待します。

【追記】同条例についての市サイト「福山市環境美化条例改正のお知らせ

 
 画像は東京都足立区の掲示(会員提供・既出)。派手で効果的とは思いますが、よく読むと路上喫煙を認めています?  

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 子どもの受動喫煙は特に問題=被害が大きくなりやすい ’18年9月

 「増刊号」(初) – 2018年6月 ※100円(定期購読者無料) ’18年5月

 〈路上喫煙禁止〉違反は「即2000円徴収」条例が開始! ~ 千葉県船橋市 ’21年7月

 “小さな街でも条例は効果的” 入院数減少・罰則なしでも有効 ’20年6月

 路上喫煙「禁止」でなく「啓発」に? 効果は? = 京都 ’21年8月

 「違反職員」のために、喫煙所を復活させようとしている自治体 =広島= ’21年8月

 条例が一新、「全域の路上における喫煙を禁止」~神奈川県大和市 ’21年4月

 法施行1年アンケート調査・「路上喫煙」「ポイ捨て」とも「減った」が65%超 ’21年4月

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