条例が一新、「全域の路上における喫煙を禁止」~神奈川県大和市
神奈川県の大和市が、いままでの条例を強化し、すべての路上での喫煙を禁止にしたとの情報が会員より寄せられました。
まずは公式サイトから。
大和市路上喫煙の防止に関する条例
=大和市サイト=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“市内全域の道路、駅前広場、公園など、市民等が自由に通行する屋外の公共の場所における喫煙を禁止しています。
この条例において路上喫煙とは、歩行中だけでなく、立ち止まっているとき、自転車に乗りながらの喫煙も含みます。また携帯灰皿を持っていても路上喫煙となります”
“改正健康増進法では「喫煙する人には、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう、周囲の状況に配慮しなければならない」ことが課せられています”
“喫煙禁止の指導に従わない違反者は2,000円の過料に処されます”
自治体のサイトはページが変わることがあるので、以下にスクリーンショットを示します。(クリックで拡大します)
【追記’22年4月21日】市のサイト同ページは以前のリンクが開けなくなり、別のページに変わり、記述内容・形式が若干変わりました。上記のリンクは現在のものに替えましたが、下記の画像は当初のものです。
上記市のサイトから、新旧の条例PDFを印刷して、大きな変更点を赤線で示しました。(「1.条例の本文 現(PDF) 条例の本文 新(PDF)」、各1枚目のみ)
(旧) (新)
「路上喫煙をしないよう努めなければならない」が、「市域において路上喫煙をしてはならない」となりました。
サイトの「4.罰則や路上喫煙者への注意・指導について」をクリックすると、以下3ページの画像が出てきます。
「市全域で禁止」となったのですが、罰則の対象となるのは駅周辺だけ、しかも千葉県船橋市などでもそうでしたが、「従わなかった場合には」ですので、“見つけしだい徴収”ではなく、指導員に注意されて消せば、罰則は取れない、ということになります。(→意見募集=新たな条例および「公設喫煙所」について~船橋市=☆誰でも投稿できます。全国の意見を募集しています。 または『STOP受動喫煙 新聞』第33号の大和教授連載ご参照)
指導員に見つかって、注意されるまで、違反喫煙を続けて周囲の罪もない人たちに受動喫煙被害を与え続けていても、消しさえすればそれ以上なにもない、ということ、これではまず徴収されることはないでしょう。罰則金が市税・活動費の足しになることもないのです。
それに、このむき出し喫煙所は問題大ですね。ただ、喫煙所は撤去されると、以下の記事にあります。
では、わかりやすい地域の広報ネット記事を見てみましょう。
【大和市】4月1日より路上喫煙禁止エリアが市内全域に拡大されます。路上喫煙重点禁止区域での喫煙は過料2000円となります。
=『号外NET』2021/03/31 22:07=
“大和市で4月から実施される路上喫煙防止についての条例が話題になっていますね。……2021年4月1日から路上喫煙禁止のエリアが市内全域に拡大されるお知らせが出ています”
“とくに人通りの多い大和駅・中央林間駅周辺を路上喫煙重点禁止区域に指定……指導員が巡回して……指導に従わない違反者は過料2000円に処されるとのことです”
“加熱式たばこや電子たばこについては、
加熱式たばこ:葉たばこを使っており、たばこ事業法上のたばこに当たるため条例の適用範囲となるそうです。
電子たばこ:たばこの葉を使っていないため、たばこ事業法上のたばこには当たらず、条例の適用範囲ではないそうですが配慮の必要はありそうです。(電子たばこの喫煙は通常のたばこによる路上喫煙を誘発するおそれがあるため)”
「道路などの管理者が設置又は設置を許可した喫煙所での喫煙は、規制の対象外となるそうです」。
しかし、
「市が設置した各駅の喫煙場所については……受動喫煙機会の低減を図るのが難しいことから、2021年4月以降、すべて撤去となるようです」
とのことです。
今後、すぐ喫煙所が撤去されたか、罰則対象区域およびそれ以外の市域では違反はなくなったか、大和市の会員が何人かいますので、聞けましたら追ってお知らせします。
[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
路上喫煙で罰則を徴収した件数を公開 ~ 東京都千代田区 ’20年8月
路上喫煙の取り締まり、違反は10年で5分の1に ~横浜市~ ’20年12月
習志野市も「受動喫煙防止条例」成立(路上) ’18年10月
市の路上むきだし灰皿をようやく「4分の1のみ」「1カ月だけ」の「試験的」閉鎖? ~ 宮崎県宮崎市 ’20年12月
大阪で「路上喫煙 全面禁止」の条例が成立 ’19年1月
路上喫煙禁止が本格化~大阪市 ’19年2月
多摩市が全公園はじめ施設や路上を禁煙化 ~ 受動喫煙防止条例案を市議会に提出 ~ しかし?! ’19年3月
“〈私有地でも〉公共に受動喫煙をさせないこと” ~ 前進した受動喫煙防止の啓発 ~ 東京都港区 ’20年12月
路上喫煙に注意できる?~ 「いまどき歩きタバコなんて、やばいヤツ」 芸能人が歩行喫煙に苦言 ’20年6月
私の住む富山県朝日町は路上に喫煙所は一つもない。路上喫煙を規制する条例がないのである。そのため、歩きタバコを注意する指導員も一人もいない。道を歩くだけで受動喫煙にさらされる。昔は路上に「タバコは地元で買いましょう」という看板が町中にあった。
受動喫煙被害を受けても朝日町の保健所も朝日町を管轄する入善警察も全く取り合わない。それどころか「タバコを吸わない奴はこの町から出ていけ」と言う役場職員もいた。歴代の町長も喫煙者ばかりである。議員も喫煙者か喫煙経験者ばかりである。誰も受動喫煙被害に対しては聞く耳を持たない。
大和市のように路上で喫煙所があれば受動喫煙被害にさらされないが、朝日町には一つもない。それどころか「タバコをどこで吸おうがお前に文句を言われる筋合いはない」と怒鳴られ、胸倉をつかんで殴りかかって来る人もいる。
喫煙者や受動喫煙にさらされている人がコロナにかかると重症化するのは明らかなのに保健所も警察も全く取り合わない。家でも同居する弟のタバコの煙に苦しんでいる。このまま朝日町にいるといつ突然死しても不思議ではない。