生まれた年が2009年以降の人は、一生紙巻タバコを買うのも貰うのもできません・法案可決 ~ ニュージーランド

 成人年齢ではなく生まれた年によるという厳しい規制法案が出た、ニュージーランド、
 既報→“タバコのない国”へ、吸うこともできなくなります ~ ニュージーランド ’22年8月

 タバコ業界などからうるさい反対も出ていたそうですが、法案が無事に可決しました。

 2009年生まれの人は5年後の2027年に同国での成人となりますが、紙巻タバコを売ってもらえなくなるということです。つまり、誕生日が2009年からの国民はみんな一生、紙巻タバコが買えない、ということですが、吸うこともできないように書かれています。

 NZ、紙巻きたばこ消滅へ 法改正、成人後も喫煙不可
  =『共同通信』2022/12/13=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ニュージーランド議会は13日、2009年以降に生まれた子どもが生涯にわたり、紙巻きたばこを吸えなくするための法改正案を賛成多数で可決……近く成立する”

“現在の子どもは、従来は喫煙が可能だった18歳になってもたばこが吸えなくなる

加熱式たばこや電子たばこは一定の規制の下で当面は容認する”

“こうした試みは、米国やフィリピンの一部自治体で行われた例があるが、国家レベルでは初めて

 次はもっと詳しい記事。なるほど、買えなければもらえばよいのかと思いましたが、あげた人も罰せられるそうです。
 罰則の額も半端じゃないです。

 「一生たばこは買えません」 09年以降生まれの人、NZで法案可決
  =『朝日新聞DIGITAL』2022年12月14日 12時06分=

“ 新法は、09年以降に生まれた人に紙巻きたばこを販売することを生涯にわたって禁じた。違反して売った人には15万NZドル(約1300万円)以下の罰金が科される。たばこを譲った人も、5万NZドル以下の罰金”

“また、たばこの販売を許可されている店の数を、現在の約6千軒から23年末までに約600軒にまで減らす”

“ ニュージーランドでは現在、たばこを買ったり吸ったりできる年齢は18歳以上……喫煙率はこの10年で半減して8%となったが、25年までに5%未満にすることを目指している”

“副保健相は「たばこのない未来への歩みを加速させるものだ」”

 さらに、タバコのニコチンも減らされるとのこと。

 2009年以降に生まれた人の「タバコの購入」を生涯禁止する次世代向け禁煙法が世界初成立
  =『Gigazine(ギガジン)』2022年12月14日 14時00分=

“2009年1月1日以降に生まれた人はタバコの購入が生涯にわたって禁止される禁煙法が2022年12月13日に可決”

“タバコの販売許可を得る小売業者が大きく制限され、タバコのニコチン含有量も減らされる”

“この禁煙法は2025年までに国内の喫煙者数を5%未満にまで減らす「Smokefree 2025行動計画」の一部で、2021年12月9日に法案が提出されました”

“罰金として最高で15万ニュージーランドドル(約1300万円)が科されます”

“コンビニやスーパーマーケットでの販売が禁止され、タバコ専門店のみでの取扱いになります。合法的にタバコを販売できる店の数は全国で6000店から600店と、従来の10分の1にまで減ることとなります”

 ただし……。

“ただし、禁煙法で取り締まられるのはタバコであり……ヴェポライザー(VAPE)などの電子タバコは対象外”

“ニュージーランドで毎日喫煙する人の数は減少傾向にあり、2022年時点で8%にまで下がっているとのこと。一方でVAPEユーザーの割合は8.3%で喫煙者率を上回っており、年々増加している”

“2023年に施行される予定。……保健副大臣は、2025年までにニュージーランドを禁煙国にするという目標を掲げています”

“保健副大臣は「何十年もの間、私たちはタバコ会社が有害なタバコをより中毒性の高いものにすることで、市場シェアを維持することを許してきました。嫌な話だし、奇妙な話です。この国では、タバコよりもサンドイッチの販売の安全性について、より多くの規制があるのです」”

 最後のたとえがわかりやすいです。サンドイッチ業界より、タバコ業界のほうが力が強かったのでしょうか。

 喫煙率は、すでに日本の半分以下なのですね。
 では、受動喫煙については、どうなっているのでしょうか。(情報ありましたらお寄せください。)

 

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 ニュージーランドのタバコ撲滅政策の理由は ~ 石田記者が解説 ’22年9月

 2040年“タバコ撲滅”へ ~ マレーシア ’22年11月

 外国では、屋外も禁煙化がすすんでいます ’18年11月

 “屋外も喫煙禁止”が広がっています ~ スペインに続きトルコ ’20年11月

 「食堂でタバコ吸ってる!」外国人は日本の受動喫煙に驚き!「先進国なのに」「昔の中国みたい」 ’19年11月

 フランスは日本より受動喫煙もポイ捨ても多い? ’22年6月

 1箱2000円前後、でも路上は無法喫煙だらけ? ~ ロンドン ’22年8月

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