落ち着きない・不安…など、子どもの“問題行動”は受動喫煙で引き起こされるかもしれません 最新研究

 ☆横浜市の路上「全域」禁煙の意見受け付けは締め切り15日です。
 路上「全域」禁煙に向け、意見を募集しています(〆切’26年3月15日夜) 正しい声を、全国から送ってください! ~ 神奈川県横浜市
 横浜は大阪市の同条例よりユルくて罰則なしなど、効果が期待できません。
 反対派の組織的大量投稿も考えらえれます。
 全国から送れますのでよろしくおねがいいたします。

 さて、以下からが本日のニュースです。※上記のお知らせは〆切以降は削除します。
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 子どもの“問題行動”、異常に落ち着かないとか妙な症状が、受動喫煙で発症や悪化するのではないかという研究は前にもありましたが(→末尾に過去の関連記事リンク)、新たな研究発表がありました。
 「コチニン」とはニコチンが体内で代謝(変化)した成分のことで、喫煙者かどうかだけでなく受動喫煙でニコチン摂取しているかの検査で使われるものです。記事は他もちょっと専門的ですので、なるべく平易に要点が読めるように引用してみました。 

 子どもの「行動上の問題」に受動喫煙が関与? 岐阜県の公立保育園・小学校での調査 静岡県立大学
  =『スポーツ栄養Web』2026年03月04日=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“子どもたちの行動上の問題、例えば、落ち着きがない頭痛腹痛などをよく訴える新しい場面に直面すると不安になり自信をなくす――といったことに、受動喫煙が影響を及ぼしている可能性を示唆する研究結果が報告された”

“コチニン濃度が高い子どもは、「子どもの強さと困難さアンケート」のスコアが高い”

“子どもの行動上の問題はときに生涯にわたり影響を及ぼす……人生の早い段階で変更可能なリスク因子への介入が求められる”

“成人においては喫煙が神経疾患のリスク因子であることが知られており、また受動喫煙が脳神経機能の発達に影響を及ぼすことや、受動喫煙と注意欠如多動症(ADHD)、素行症、破壊的行動との関連性が、いくつかの先行研究で報告されている”

“ただし、日本国内での研究は少なく、受動喫煙と子どもの行動上の問題との関連は不明点が多い。とくに学童期での知見は極めて少ない。
これを背景として……保育園と小学校の児童・保護者を対象とする調査を行い、受動喫煙と「子どもの強さと困難さアンケート……」スコアとの関連性を検討した”

“行動上の問題は、スクリーニングに広く用いられている「子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)」で評価……SDQは、「落ち着きがなく、長い間じっとしていられない」、「頭が痛い、お腹が痛い、気持ちが悪いなどと、よく訴える」、「目新しい場面に直面すると不安ですがりついたり、すぐに自信をなくす」、「よくうそをついたり、ごまかしたりする」など25項目の質問で構成……「あてはまらない」、「まああてはまる」、「あてはまる」の3択で回答してもらい、それぞれ0-2点を付与し、得点が高いほど困難さが大きいことを意味する”

 「スクリーニング」とは、「選別」「分類」といった意味のようです。ビジネス用語でもあるようですが、この記事は栄養・医学系情報サイトからですから医療の分野ではどう使われているのか見てみると「特定の目的に基づいて情報や人々、物事を選別する行為……医療分野では、病気の早期発見を目指して一定の基準に基づき検査を行うこと」とあります。
 スクリーニングの意味・解説=『Weblio辞書』「実用日本語表現辞典」=

 次に出てくる「ローレル指数」とは、肥満度を表すもので、主に子どもに使われ、成人にはよく知られているBMIを使うそうです。
 子供(小中学生)の肥満度「ローレル指数」の計算式・計算機をご紹介=『痩せTECH』=

 続きを見てみましょう。

“尿中コチニン濃度(UC)は……低学年の児童において、高UC群は年齢がより低く、ローレル指数が高い、同居家族の喫煙率が高い、保護者の教育歴が短い、社会的ニコチン依存度(喫煙に対する肯定的姿勢)が高いという有意差が認められた。高学年の児童においては、高UC群はローレル指数が高い、アレルギー性鼻炎の既往歴が多い、同居家族の喫煙率が高い、保護者の社会的ニコチン依存度が高いという有意差が認められた”

“次に、子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)のスコアと尿中コチニン濃度(UC)との関連を検討……低学年については、高UC群と低UC群とでSDQの総合的困難さスコア(SDQ-TDS)に有意差はなかった。ただし、SDQの下位尺度のうち、情緒の問題については高UC群のスコアのほうが有意に高かった”

“高学年ではSDQ-TDSに有意差がみられ、高UC群のほうが高かった……下位尺度のうち、多動/不注意……行為の問題……向社会的な行動……にも有意差が認められ、いずれも高UC群のほうが高かった。仲間関係の問題と情緒の問題については有意差がなかった”

“高UC群で行動上の問題が発生するオッズ比(OR)……低学年においては、受動喫煙は行動上の問題との関連がみられなかった。
一方、高学年では……有意であった。つまり高学年においては、受動喫煙行動上の問題影響を及ぼしている可能性が考えられた”

“著者らは本研究について……因果関係の考察が制限されること、自記式質問票による評価を解析に用いたことによる想起バイアス、および把握されていない残余交絡が存在する可能性があること、また、環境内に残留する煙の影響(いわゆる三次喫煙)を考慮していないことなどの限界点があるとしている。加えて本研究における同居家族の喫煙率が44.5%と日本の平均より高かったことも、解釈上の留意点としている”

“一方で、「受動喫煙を抑制することで子どもたちの行動上の問題のリスクを低下させ得る可能性が、初めて日本の児童を対象とする研究で実証された」と意義を述べ、「受動喫煙の防止は公衆衛生施策として欠くことのできない要素であり、家庭や地域社会における禁煙環境の促進に向けた、より強力なイニシアチブが必要とされる」と結論づけている”


[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
 親の喫煙は子どもに危険!「情緒面にも」=多くの研究で明らかに ’19年5月

 「タバコを吸う親」の子、勉強できず、問題行動も ~ 研究発表 ’22年2月

 まだ増えている! 家庭内での受動喫煙! 子どもへの影響大 = 喘息・中耳炎、落ち着きがない・キレやすい・知能低下も ’21年9月

 またもや、親が喫煙者のほとんどの子どもからニコチン代謝物が検出 =千葉市= 今年も調査 ’21年10月

 電子タバコの受動喫煙でアトピーに 親の喫煙の子どもへの悪影響 ’25年3月

 大人より呼吸数が多い、子どもの受動喫煙は深刻 ’22年12月

 アメリカでは「三次喫煙」も禁止に “子どもを受動喫煙から守る州法” ~ 20年以上残る部屋のヤニ汚染 ’18年8月

 「子どもに与える影響」「虫歯が増えるわけ」 三次喫煙・加熱式タバコも同様 歯学博士「社会全体で取り組んでいかなければならない課題」 ’23年9月

 子どもを近視にする受動喫煙は、禁止に ’23年5月

 屋外でも子どもがいるところは禁煙に・’25年7月より ~フランス ~ ただしテラスは対象外…しかし国民はテラス禁煙を望んでいる ’25年6月

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