横浜市が「全域」で「路上喫煙禁止」とすることを「検討」
『STOP受動喫煙 新聞』を長年ご購読または当サイトを熟読されている方々、または横浜市に住む・来るかたで受動喫煙撲滅の意識のある方々はご存じでしょうが、横浜市では「(路上)喫煙禁止地区」を現在まで主な大きい駅の周辺8カ所に設け、それらすべてに、煙がしっかり漏れる喫煙所を設置して、かえってそのあたりこそ受動喫煙が発生しているというアホな結果にわざわざしています。(『STOP受動喫煙 新聞』40号で機構のそばの関内駅の問題を、その後も他の市内喫煙所問題を連載→41号・42号・43号・44号・45号・51号・52号)
その横浜市が、’27年の博覧会に向けて、横浜市全部の路上を禁煙にする「検討」に入る、とのことです。
つまり、万博に向けて全域禁煙にした大阪市にならったわけですね。
まずは地元紙の簡単なネット報道。同紙の紙版ではこのあとにもっと続いていました(お金払えば見られるようです)。
横浜市、路上喫煙全域禁止へ 27年園芸博に向け、受動喫煙対策を推進
=『神奈川新聞』2025年12月6日(土) 05:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 横浜市が市内全域で路上喫煙を禁止する方向で検討を進めていることが5日までに、関係者への取材で分かった”
“2027年に市内で開かれる国際園芸博覧会(園芸博)を見据え……同年1月ごろの施行を目指す”
私はこの『神奈川新聞』の紙版(同日1面)で本件を知ったのですが、一日早く大手紙ネットで報道されていました。
路上喫煙禁止、横浜市全域に 園芸博向け検討 27年1月施行めざす
=『朝日新聞』2025年12月5日 11時15分=
“ 2027年3月に開幕する「国際園芸博覧会」に向けて、横浜市が市内全域での路上喫煙の禁止を検討している”
“市民から意見を募った上で、来年5月に開会する定例会に「ポイ捨て防止条例」の改正案を提出し、27年1月ごろの施行をめざす”
“市は公園での喫煙を禁止しているほか、関内地区や横浜駅周辺など8地区を「喫煙禁止地区」として定めている。違反すると2千円以下の過料処分”
“条例では、市全域でもたばこのポイ捨てや歩行喫煙を規制しているが、立ち止まっての路上喫煙は8地区以外は規制できないため、対象を広げることに”
“ 「大阪・関西万博」があった大阪市では今年1月、政令指定都市としては初めて市全域で路上喫煙を禁止……大阪市では全域が過料処分の対象だが、横浜市では条例改正後も過料をとるのは重点地区に限る方針だという”
“新たな喫煙所の整備や、既存の喫煙所を密閉化し、分煙環境を向上させる”
『神奈川新聞』には書いていなかったことをこの記事で知りましたが、なんだ、罰則とらないのですね。
まあ注意だけでもまめにするとしたら、新宿区などのように罰則なしでも効果があった例もありますが……。
しかし現行8つの地区でもほとんど指導員を見かけなくなっていますから、どこまでやるかは疑問、方針掲げるだけで終わるかもしれませんね。
『朝日』記事の通り、横浜市ではいちおう、もともと市内全域での吸いガラ不法投棄と「歩きタバコ」(「路上喫煙」ではない?)を「やめましょう」とはしていました。
横浜市の街の美化の取組にご協力をお願いします!(横浜市ポイ捨て防止条例)=横浜市公式サイト・資源循環局家庭系廃棄物対策部街の美化推進課=
「配慮」も啓発していました。
受動喫煙防止対策=同・健康福祉局健康推進部健康推進課=
今までの8つの禁煙地域で多数の喫煙所を置いていたように、全域禁煙はいいことですが、これでまた喫煙所が増えるだろうと思っていたらやはり増設、これでまたもその周辺での受動喫煙が発生すると思います。
今の喫煙所は「密閉型」にすると? 我々の市との面談・質問(『STOP受動喫煙 新聞』44号掲載)では「密閉型は、外での喫煙を増やすため、作らない」と言いきっていたのですが、本当にできるのでしょうか。
その後も他紙の報道と、『神奈川新聞』での続報がありました。日時順に列記します。
横浜市、市内全域で路上喫煙禁止へ…2027年3月の「国際園芸博覧会」開幕前の導入目指す
=『讀賣新聞オンライン』2025/12/12 14:08=
“市長は10日、市内全域での路上喫煙禁止に取り組む考えを正式に表明……国際園芸博覧会(GREEN×EXPO)の開幕(2027年3月)前の導入を目指す”
“ 同日の市議会本会議で、白井亮次議員(自民)の質問に答え……「今年4月の公園全面禁煙以降、受動喫煙の防止に向けた市民意識の高まりを感じる」と説明”
横浜市全域で路上喫煙が禁止に 27年開幕予定の「花博」見据え
=『毎日新聞』2025/12/15 19:13(最終更新 12/15 20:34)=
“ 横浜市は15日の市議会常任委員会で、市内全域で路上喫煙を禁止する方針を示した。2027年3月に開幕予定の国際園芸博覧会(花博)を見据え、屋外の受動喫煙対策を進める。喫煙所の密閉化や新設など、分煙環境の向上にも取り組む”
“ 現行の「ポイ捨て防止条例」は、市内主要駅の周辺8カ所を「喫煙禁止地区」に指定……過料2000円を徴収するとしている。歩行中の禁煙は努力義務で、吸い殻のポイ捨てを禁じている”
“ 受動喫煙防止に対する意識の高まりを背景に、市には路上喫煙や歩きたばこなどの苦情・要望が相次ぐ。24年度は255件、公園が禁煙化された25年4月以降は半年で206件に上った。路上喫煙の規制や取り締まりを求める声が目立つ”
“市は条例改正を検討。市内全域で路上喫煙を禁じ、既にある喫煙禁止地区の過料対象に加熱式たばこを加える方針……禁止地区に「日吉駅周辺」を追加する案も”
“喫煙者にも配慮し……喫煙所はウェブ上に載せ……屋外の喫煙所は……開放型から、密閉型に転換”
“来年2月ごろにパブリックコメントを実施。夏前の市議会定例会で条例改正案を提出し、花博開幕の2カ月前となる27年1月ごろの条例施行を目指す”
遅れて地元紙。紙版では12/11にも1面で続報がありましたが、以下は3度目の報道で紙では12/16(火)【地域】面に載りました。
横浜市、路上喫煙禁止を説明 27年1月実施方針 100万人に路上調査も
=『神奈川新聞』2025年12月15日(月) 21:20=
“15日の市会常任委員会で、2027年1月ごろに実施方針の市内全域の路上喫煙禁止について詳細を説明……延べ約100万人を対象とした路上喫煙調査の結果を示しつつ、条例改正や分煙対策の方針を紹介”
“市議からは「実効性が重要」などといった指摘が”
“この日の常任委で、6月に市内30駅で調査した路上喫煙状況を公表。街中の延べ約100万人のうち0・25%が喫煙……喫煙は▽時間帯では朝、昼休み、夕方が多い▽平日が休日の約1・5倍▽人目が少ない場所が多い─ことなどが分かった”
紙版ではこのあと、「分煙への取り組みとして」、“現在17カ所(も!)ある市管理の喫煙所の「増設」や密閉化” “民間企業などが喫煙所を作る場合の費用の助成”などをあげ、そして市議からは大阪市と比べて準備が足りず実効性が弱いのではとの疑問があがった、とかありました。
調査で路上喫煙は、人目が少ない場所が多い、とあり、それは私が見た範囲ではたしかにそうですが、「朝、昼休み、夕方が多い」「平日が多い」は、当機構の近くの関内駅近くでは逆です。目立たない時に吸おうとするのだからまず夜、暗くなってからが多く(なので「機構例会」は参加者の保護のため昼開催に変更しました)、人の多い平日よりまばらな休日のほうがよく見ます。
南区などの喫煙者が多い地区(阪東橋駅~弘明寺駅間など)の郊外にいくとまた歩きながらの奴もよくいます。
年代が書いていませんが、老人男性が圧倒的に多いという調査結果はあったのでしょうか。
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