論説:法・条例による禁煙化で「大きな前進」/テレビ喫煙シーンの断固追放を
改正法・受動喫煙防止条例の施行の良い点をあげ、
かつ、テレビ番組の喫煙シーンの問題にも言及している良い論説がありました。
公的機関、今月から完全禁煙 路上にあふれる「喫煙難民」
=『News ソクラ』8/16(金) 16:02配信 ※元の記事は公開日:2019/07/10=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“改正健康増進法、同じ目的の東京都受動喫煙防止条例が来年4月から完全実施される。それに先立ち、二つの法律の一部が前倒しで7月から実施された……健康増進法の改正で、学校や病院、保育所、行政機関の建物内は7月から完全禁煙になった。9月からは都条例によって幼稚園、保健所、小中学校、高校などは屋外を含め全面禁煙になる”
“もっともすべての法律に抜け穴があるように、改正健康増進法も「人が通らない場所につくる」などの対策をとれば、屋外に喫煙所を設置できる抜け道を認めている……屋外喫煙所には7月以降連日多くの喫煙者が押寄せており……入りきれない「喫煙難民」が路上に溢れ、簡易灰皿を片手に喫煙している姿が目立つ”
“本丸は来年4月から実施される事務所、ホテル、飲食店などでの屋内規制だ。特に飲食店の場合は狭い空間で多くの喫煙者がたばこを吸うため、受動喫煙の悪影響は深刻だ”
“改正健康増進法が飲食店に義務づける対策は……個人や中小企業が営む既存の小規模飲食店のほとんどすべてが外れてしまう。
この欠点を補ったのが都条例だ。同条例は経営規模の大小にかかわらず、従業員のいる店は喫煙室以外を禁止にしている。これで飲食店の約84%を規制対象に……千葉市も同様の条例を制定した。たばこ規制枠組み条約が求める「屋内全面禁煙」にはなお届かないが、それなりの成果をあげることができるだろう”“喫煙者不採用を掲げる企業も増えている。損害保険の「損保ジャパン日本興亜」は……非喫煙者か入社時点でたばこを止めている人に限ると発表した”
「だが、課題も残っている」として、テレビ番組での喫煙シーンにも触れ、しめくくっています。
“テレビの連続ドラマや刑事物では相変わらず、たばこスパスパのシーンがかなり登場する。
演出家が愛煙家で「アンチたばこ」の風潮に抗議するため、喫煙場面を頻繁に登場させている連続ドラマもあるという。
だが、喫煙が自分ばかりか他人の健康にも深刻な影響を与えることが医学的にも解明されている。時代は大きく変わったのである。こどもへの影響も考え、テレビ局は大所高所にたって、喫煙場面をテレビ放送から断固、追放する自覚,意識改革が必要だろう”
輸入番組の喫煙にボカシが入る外国のテレビ放送。
(『STOP受動喫煙 新聞』27号掲載・大和浩教授公式サイトより)
[テレビ喫煙シーン問題の受動喫煙撲滅機構サイト関連ページ]
2019年2月19日 NHK『いだてん』の過剰な喫煙シーン・受動喫煙発生に「受動喫煙撲滅機構」が申し入れを送りました
3月5日 NHKから回答がありました
3月11日 受動喫煙の概念を共有することがスタート
3月25日 NHKのコカイン騒動と受動喫煙シーンの対応について
5月16日 NHKの問題=“香害”(柔軟剤)と「受動喫煙」の助長=に対し、『週刊金曜日』に投書が掲載されました
7月29日繰り返されるNHK『いだてん』“受動喫煙問題”に対し、再度「要望書」を送りました
8月7日再要望にNHKから回答がありました=『いだてん』受動喫煙問題
8月14日NHK”受動喫煙”問題、回答へ返信しました
[『STOP受動喫煙 新聞』関連掲載]
’19年4月発行 第26号
’19年7月発行 第27号
テレビは、本当に何をやってるのでしょうね。
確かに再放送録画からドラマでは一話なら一話の中で頻繁に喫煙するシーンがありますね~。これでもかーというぐらいです。
銀座のホステス等の十回ほどのドラマでさえ、ボカスカボカスカ吸いまくります。他人と話しながらタバコを吸い、吐き出すときは顔に吹っかけるような感じもあります。
たとえ、再放送の昔のドラマの録画でも、目にした人は、どんな気持ちになるのでしょう。
既に、テレビで放送されるニュースからあらゆる番組には国民が洗脳されやすいものだと言えます。
まるで世の中の人間を全員喫煙者にするつもりかと思ってしまうぐらいですよ。