遠いからと喫煙所が増設に…… 広島県福山市
よく記事になっている、広島県福山市のニュースがまた。(→末尾に過去の関連記事リンクを記載。)
それだけ受動喫煙撲滅に熱心な自治体とも、いえるでしょうか?
福山市が喫煙所増設を検討 「喫煙所が遠すぎる」の声、路上喫煙やぽい捨て後絶たず
=『中國新聞デジタル』2023/7/26(最終更新: 2023/7/26)=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“路上喫煙が禁止されているJR福山駅周辺で喫煙所の増設の検討を始めた。現在は……2カ所にあるが、観光客やビジネス客から「喫煙所が遠過ぎる」などの声が寄せられ、路上喫煙やたばこのぽい捨ても後を絶たないため”
“ 既設の喫煙所は、昨年4月……条例が施行されたのを受けて設けた。駅の南約220メートルの南口地下道と、駅の西約340メートル……にあり、より駅に近い南口地下駐車場の喫煙所は月に延べ約1万人強の利用がある”
“観光案内所には、ビジネス客や観光客から1日約50件の喫煙場所に関する問い合わせがある。喫煙場所を案内すると「遠過ぎる」との声が目立つという”
“条例施行から1年以上たつが、路上喫煙やぽい捨ては後を絶たない。市は喫煙所まで距離があることが路上喫煙につながっている面もあるとみて増設の検討を始めた”
“駅前の活性化を目指す官民の「デザイン会議」で増設する際の候補地を示し、委員からは受動喫煙への配慮を求める声が出た”
“ 市廃棄物対策課は「さまざまな影響を考えながら分煙環境を整え、きれいで過ごしやすい環境づくりを進めたい」”
担当部署が「廃棄物対策課」ということは、健康に関する部署ではないので、吸いガラ不法投棄だけを問題視し、受動喫煙は考慮していないと思われます。当機構が追及している横浜市の問題と同様でしょう。
横浜市は、健康増進法や受動喫煙防止条例については「健康福祉局」が担当しているが、市の公設喫煙所については「資源循環局 街の美化推進課」が権限を持っています。同部署は受動喫煙には無関心で、“路上喫煙・吸いガラさえなくなればよく、その防止に喫煙所は必要”としています。しかし喫煙所からの受動喫煙の発生について、福祉局は何も言えないようになっています。(『STOP受動喫煙 新聞』ではこの問題を40号から詳報していますのでお読みください。→41号・42号・43号・44号=’23年10月末発行予定=)
画像は当機構のある横浜市・関内地区の禁煙区域と喫煙所の表示。
ここも喫煙所は2カ所ですが、もともと関内地区の路上喫煙は、
喫煙所から離れた場所でも、数年前より激減、路上の吸いガラも減っています。
それよりも、喫煙所からの受動喫煙がひどく、
当機構に来る人たちも受動喫煙に遭っています。
(来所の際はJR南口ではなく北口または地下鉄関内駅からだと安全です)
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
各地で「路上喫煙」禁止が増えています ~ 広島県福山市・条例改定に ’21年11月
条例化も、路上喫煙がなかなか減らず?! なんと条例無視の灰皿が36個も! ~ 広島県福山市 ’22年8月
条例施行するも、禁煙区域にいまだ喫煙者が多数 「知らなかった」条例の強化策は? ~ 広島県福山市 ’23年4月
「公共喫煙所ゼロ」の広島市 ケチつける議員が ’22年9月
「公共の喫煙所ゼロ」鎌倉市の取り組みは…? ’23年2月
喫煙所を多数新設・1400万円で作っても違反者続出……、「喫煙所の提供で家賃がもらえる」千代田区を参考に? 大阪市の問題は ’22年11月
喫煙所は煙が漏れない形・有料に ~ 議員ブログ ’23年4月
喫煙所があっても「ポイ捨て」「路上喫煙」の解決にはなりません ~ 論説・ジャーナリスト石田雅彦氏 ’22年5月
またもや、喫煙所の外での違反続出に注意! の動画 ’23年1月
最新40号『STOP受動喫煙 新聞』校了! ~ 特集[無用・有害な喫煙所を撲滅せよ!][喫煙側の詭弁・理屈への反論]ほか ’22年10月27日(木)完成・発送です。 ’22年10月